フラワープロジェクト

フラワープロジェクト

家々が流されてしまった東北のコミュニティでは、政府から、他の土地をもらって引っ越して別の場所でコミュニティ全体を立て直すか、それとも、個人で補償金を受け取って、好きなところに引っ越すという選択肢が与えられました。岩沼では、コミュニティ全体が新しい地域に引っ越すことを選択しました。これには時間がかかりますので、政府は、新しい地域が決まってて準備が整うまで、人々が暮らすことのできる仮設住宅を提供しました。.
仮設住宅は、住居として住むには十分ですが、友人や財産を失ってしまった人たちにとっては、心身が休まるところではありませんでした。ラビ・エドリーは、人々に前向きなエネルギーを与えることのできる、具体的で思いやりのある方法はないかと考えました。そこで、大田花市場に行き、鉢植えを何百個も購入し、一つ一つに、色とりどりの花やハーブを植えました。花卉配達用の特別なトラックを借りると、東北に向かって一晩中運転して、各家族に配りました。朝になると、住民たちは仮設住宅の玄関に、美しい花の大きな鉢植えがおかれているのを見つけました。人々は希望と成長のメッセージであるかのようなこの鉢植えを大変喜びました。花が種から育つように、人生もまた、再び育って花を咲かせるのです。


ひとりの女性がラビのところにやってきて、津波で庭を失ってしまって毎朝、花に水やりをすることができなくなって淋しく思っていたので、また水やりができて嬉しいわ、ありがとう、と言いました。.
フラワープロジェクトは、人々が苦難を心身ともに乗り越えようとしていた時に、ラビ・エドリーが行った様々な活動の一つです。

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