Browsed by
投稿者: Rabbi Binyomin Edery

ロシュ・ハシャナ-創造の源への回帰

ロシュ・ハシャナ-創造の源への回帰

Rabbi Bernstein Mosheの記事翻訳シリーズです。今回は、今週金曜夜からのロシュ・ハシャナに関してです。

ロシュ・ハシャナ-創造の源への回帰

ロシュ・ハシャナでは、全宇宙の生命エネルギーが大きくリセットされ、新しく生まれ変わります。イスラエルがショーファーを吹き鳴らした後、世界にかつてなかった新しい光が降り注ぎます。この日、ネ’申は創世記の6日間すべての行為を完成させました。6日目に最初の人間が創造され、創造は完了しました。その日はロシュ・ハシャナだったのです。人間の頭が全身を活性化させるように、ロシュ・ハシャナにはその年に起こるすべてのことが決定されます。
また、アダムとイブが創造された記念日でもあります。最初のロシュ・ハシャナに創造された直後、彼らは6つの戒律を守るように命じられました。アダムが命じられた6つの掟とは以下の通りです:

偶像崇拝: 偶像を崇拝してはならない。

冒涜:この戒律は、ネ’申の名を汚すことを禁じています。

殺人: 人の命を奪ってはならない。

盗み: 他人の財産を盗んではならない。

姦淫と近親相姦: 不道徳な行為を避けること。

法制度の確立

第7の戒律は、洪水の後にノアに与えられました: 生きている動物の肉を食べないこと。

言い換えれば、7つの戒律には次の内容を含んでいます:

  1. ネ’申の唯一性を知ること。ネ’申の無限の神聖な一体性を知ること。
  2. ネ’申の聖なる御名を礼拝し、敬うこと。
  3. 人命の尊さを尊重すること。
  4. 伝統的な家族の規範を尊重し、それに従って生活する。
  5. 他人の財産を尊重する。
  6. 全ての生き物を大切にする。
  7. 司法制度の確立

ノアの子らは、ユダヤ人のように同じハラハー(訳注:ユダヤ法)に従ったやり方ではシャバットやユダヤ教の祝日を守ることは許されていません。しかし、非ユダヤ人が詩篇を朗誦することは許されており、それは明らかに、ロシュ・ハシャナでは有益な行いでしょう。

アダムの物語は主に、エデンの園における最初の人間としての役割に焦点が当てられており、最初の段階で彼は7つの戒律のうち6つを与えられました(アダムは動物の肉を食べることを許されませんでした)。その目的は、ネ’申の住まいを造ることです。これが私たちの世代の役割であり、それはノアの7つの法を果たすことでこの使命を完遂し、贖い出しとモシアハの開示をもたらすことなのです。

【※】本和訳は誠実に和訳しましたが、日本語を読むことができ、戒律を守る生活をしている敬虔なユダヤ人から承認を受けた訳ではありません。その点はご了承ください。
【※】英語で唯一神を指すG-dを「ネ’申」と訳しています。
【※】英語で言うところのRedemptionを本和訳では「贖い出し」と訳しました。

UnsplashのIgal Nessが撮影した写真

ユダヤ新年、ロシュ・ハシャナ

ユダヤ新年、ロシュ・ハシャナ

Rabbi Bernstein Mosheの記事翻訳シリーズです。

今回は、まもなく訪れるユダヤ新年、ロシュ・ハシャナに関してです。

なぜロシュ・ハシャナではパーティーをしないのか?

ロシュ・ハシャナは最も重要な祭日のひとつです(9月16~17日)。アダムとイブの創造の記念日であり、裁きの日であり、ネ’申が王として戴冠する日です。ロシュ・ハシャナの前夜、宇宙は一種のリセットを受け、生命のエネルギーが最小限の状態にまで減少します。人類と世界のすべての生き物は、この日に天から裁きを受けます。これが、この祝日を外向的なパーティーで祝わない理由です。裁きがあるときは恐怖の時です。しかし、この祭日には喜びの面もあります。ハシェムの王権を受け入れる時だからです。

ロシュ・ハシャナは、宇宙と時間そのものが刷新される、深遠で重要な瞬間です。内省の時であり、王の中の王の戴冠式でもあります。エゴを手放し、この祭日にまつわる戴冠式に心を開くことが奨励されます。

この日は大聖日期間の始まりです。内省、悔い改め、自己再生の時です。 創造と再生の新しいサイクルが始まる時です。この祭日には、1年分の豊かさが被造物全体に、そしてそれぞれの被造物にも与えられます。 私たちの魂の個々の絆の更新は、王の戴冠式とともに起こります。

ロシュ・ハシャナに関連する重要なテーマは、「自分を小さくする」ことです。これは自分自身を謙虚にし、自分自身のエゴや欲望よりも偉大で重要なものがあることを認識することを意味します。そうすることで、人は限りないものに開かれ、ネ’申とつながることができます。ゾハールは言います: 自分を大きくすれば、何も含むことができない。自分を小さくすれば、無限のものを含むことができる。

ノアの子らの男女すべてにとって、この日は大きな意味を持ちます。したがって、7つの戒律を守ることに加えて、積極的な決断をすることは、その年全体に利益をもたらすかもしれません。

【※】本和訳は誠実に和訳しましたが、日本語を読むことができ、戒律を守る生活をしている敬虔なユダヤ人から承認を受けた訳ではありません。その点はご了承ください。 なお、唯一神を指す英語のG-dに対応させて「ネ’申」という語を用いました。

キ・タヴォ-呪いと祝福

キ・タヴォ-呪いと祝福

Rabbi Bernstein Mosheの記事翻訳シリーズです。

今回は、パラシャット・キ・タヴォに関してです。

キ・タヴォ-呪いと祝福

私たちのこの聖書箇所には「呪いと祝福」があります。それぞれの呪いは、ネ’申の命令に背く特定の行為と関連しています。一方、私たちがネ’申の意思を全うするときには、多くの祝福があります。これらの聖句には、ノアの法も数多く記されています。

偶像崇拝: 偶像や像の創造と崇拝を非難しています。このような行為は、唯一のネ’申への信仰から逸脱しているため、忌むべきものとされます。

盗んではいけない: 隣の家の目印を動かすことは、土地の境界を不当に変更することになります。これは土地を盗むことの禁止に関連しています。土地を盗むことの禁止はすべての個人に適用されます。この禁止はイスラエルの地ではさらに厳しく、ユダヤ人から土地を盗むとトーラーに従って厳しい処罰の対象となります。イスラエルの地は、ネ’申がイスラエル人に与えた約束の地として特別な位置を占めているのです。この土地はネ’申の遺産であり、神聖な場所なのです。

正義の法廷の設置。正義を歪めることを避け、弱い立場の人に公正な裁きを下すこと。

いずれの場合も、呪いは道徳的で公正な社会に不可欠な正義の原則を損なう行為に向けられています。

不倫: 近親相姦、特に父親の妻との関係。
獣姦:動物と寝ること。
母方の姉妹との近親相姦。
これらの行為は様々な形の性的不品行を表しており、家族や地域社会における健全で適切な人間関係を維持することの重要性を強調しています。

ノアの7つの戒律に従うことによってのみ、義の道と、ネ’申の法に従って生きることの意義を確かなものとし、ハシェムの祝福を受け入れる器を作ることができます。ノアの法に従うことは、祝福を受けるために自らを開放することなのです。貴重な液体を入れる器を清潔にし、よく準備しなければならないのと同じように、祝福を私たちの人生に引き寄せることができます。そうすることで、ノアの法の無限の影響力を利用し、人類の明るい未来を形作り、贖い出しをもたらすことができるのだ。

新しい月となりました。おめでとうございます🍷

新しい月となりました。おめでとうございます🍷

新しい月となりました。おめでとうございます🍷

先週の金曜日から、慈悲と赦しの月であるエルルの月が始まりました。

毎日ショファル(角笛)の音を聞くのが慣例で、この音は、ネ’申に立ち返り、この一年のネガティブな行いを悔い改める心を目覚めさせます。

ハバッド京都7周年!私たちのチャリティーキャンペーンにぜひご参加ください!

ハバッド京都7周年!私たちのチャリティーキャンペーンにぜひご参加ください!

今年の安息日シャバット・エケブは、京都で最初かつ唯一のユダヤ教のシナゴーグ、ハバッド京都の7周年記念日です。

ハバッド京都は、地元のユダヤ人、日本人、そして年間を通して訪れる多くの観光客に多くのサービスを提供してきました。

安息日の集まり、楽しいお祭りやイベント、バル・ミツバ(ユダヤ教成人式)、結婚式、ハヌカやプリムのパーティー、そして多くのコミュニティーのお祝いに、何千人ものゲストが参加してきました。

ハバッド京都は、子供向けの楽しく教育的な活動や、大人向けのトーラー教室、日本人向けのノアの7つ戒律に関するレクチャーを開催してきました。

ハバッド京都は、海外からの留学生、京都で働く家族、コミュニティとつながりを求めるすべての人の家です。毎週の家庭訪問やケアパッケージの配布が継続的に行われています。

観光客の大きな流入に伴い、ハバッド京都は特に今、私たちの奉仕と援助をすべての人に届け、コミュニティをさらに確かなものにしていくために、皆様からの助けを必要としています。

これから数週間、皆さんにお伝えしたい良いニュースがたくさんあります。
これからも、ハバッド京都の情報にぜひご注目ください。

ハバッド京都へのご寄付:https://ja.chabadkyoto.com/donate

7年前、ハバッド京都開所時のメズザ取り付け

現在5年目になるハバッド京都のラビ・モティ&ラバニット・リビ・グルマハと子供たち。

ハバッド京都そばの満開の桜の前にて。