ロシュ・ハシャナ-創造の源への回帰

ロシュ・ハシャナ-創造の源への回帰

Rabbi Bernstein Mosheの記事翻訳シリーズです。今回は、今週金曜夜からのロシュ・ハシャナに関してです。

ロシュ・ハシャナ-創造の源への回帰

ロシュ・ハシャナでは、全宇宙の生命エネルギーが大きくリセットされ、新しく生まれ変わります。イスラエルがショーファーを吹き鳴らした後、世界にかつてなかった新しい光が降り注ぎます。この日、ネ’申は創世記の6日間すべての行為を完成させました。6日目に最初の人間が創造され、創造は完了しました。その日はロシュ・ハシャナだったのです。人間の頭が全身を活性化させるように、ロシュ・ハシャナにはその年に起こるすべてのことが決定されます。
また、アダムとイブが創造された記念日でもあります。最初のロシュ・ハシャナに創造された直後、彼らは6つの戒律を守るように命じられました。アダムが命じられた6つの掟とは以下の通りです:

偶像崇拝: 偶像を崇拝してはならない。

冒涜:この戒律は、ネ’申の名を汚すことを禁じています。

殺人: 人の命を奪ってはならない。

盗み: 他人の財産を盗んではならない。

姦淫と近親相姦: 不道徳な行為を避けること。

法制度の確立

第7の戒律は、洪水の後にノアに与えられました: 生きている動物の肉を食べないこと。

言い換えれば、7つの戒律には次の内容を含んでいます:

  1. ネ’申の唯一性を知ること。ネ’申の無限の神聖な一体性を知ること。
  2. ネ’申の聖なる御名を礼拝し、敬うこと。
  3. 人命の尊さを尊重すること。
  4. 伝統的な家族の規範を尊重し、それに従って生活する。
  5. 他人の財産を尊重する。
  6. 全ての生き物を大切にする。
  7. 司法制度の確立

ノアの子らは、ユダヤ人のように同じハラハー(訳注:ユダヤ法)に従ったやり方ではシャバットやユダヤ教の祝日を守ることは許されていません。しかし、非ユダヤ人が詩篇を朗誦することは許されており、それは明らかに、ロシュ・ハシャナでは有益な行いでしょう。

アダムの物語は主に、エデンの園における最初の人間としての役割に焦点が当てられており、最初の段階で彼は7つの戒律のうち6つを与えられました(アダムは動物の肉を食べることを許されませんでした)。その目的は、ネ’申の住まいを造ることです。これが私たちの世代の役割であり、それはノアの7つの法を果たすことでこの使命を完遂し、贖い出しとモシアハの開示をもたらすことなのです。

【※】本和訳は誠実に和訳しましたが、日本語を読むことができ、戒律を守る生活をしている敬虔なユダヤ人から承認を受けた訳ではありません。その点はご了承ください。
【※】英語で唯一神を指すG-dを「ネ’申」と訳しています。
【※】英語で言うところのRedemptionを本和訳では「贖い出し」と訳しました。

UnsplashのIgal Nessが撮影した写真

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