コーシャ食のすすめ
人は食べたもので出来ていて、食べるものの影響を受けると考えられています。
食べることは生きることの基本で、人生でよい行いをしていく力を得るためには、よい食べ物を食べねばなりません。
コーシャは、創造主からユダヤ人に下された食などに関する戒律を満たしたものを示す言葉です。コーシャな食はユダヤ人たちが3,000年にわたって守ってきた、伝統的で、人がよく生きるために理想的な食文化と言えます。
倫理性がわかりやすくあらわれた戒律としては、慈悲の心を持って創造主に感謝して屠畜した肉でなければならない、母やぎの乳で子やぎを煮るような残酷なことをしてはいけない(肉と乳を一緒に食べない)、などがあります。
分かれたひづめがある家畜しか食べてはいけないという戒律もあり、これは物質次元にとらわれて生きる(ひづめがなく足が土に直接触れる)ことはよくなく、しかし同時に物質次元から完全には隔絶せず、物質次元を霊的に昇華させる(ひづめの割れた部分はその通路のシンボル)生き方が大切であるという意味が込められていると言われています。
また、絶対善である創造主の叡智は人間では理解が及ばない部分もあるため、理屈でなく創造主からくだされたものだから守るべしとされる種類の戒律もあります。
ユダヤ人はこれらの戒律を守るべきとされ、その内容は仔細にわたります。これは、ユダヤの民が創造主の言いつけをなんでも守ると自ら誓ったため、特別念入りな戒律が授けられたからです。
非ユダヤ人(ノアの子ら)はシンプルなノアの法を守っていればよく、これらのユダヤの民に下された細かな戒律を守る義務があるとはされていません。ノアの時代の人類の標準的倫理に比べると後に理想として授けられるユダヤの戒律は厳しすぎたため、創造主は守ることがより簡単なレベルの戒律をその時の人類に与えたわけです。
しかし人にとって理想であるのはコーシャな食事であると考えられています。
アブラハムはユダヤ人の始祖ですが、まだユダヤ民族の成立前の人で、ノアの子ら(非ユダヤ人)の一人でした。しかしアブラハムは探求と創造主からの啓示の末、コーシャにかかわる戒律を知り、自主的にコーシャ食を守っていたと言われています。
アブラハムは、非ユダヤ人がよい生き方をするにはどうしたらよいかを示すひとつのロールモデルです。
コーシャ食を生活に取り入れて、創造主の示すよい生き方に触れる機会を日常に設けてみるのはいかがでしょうか。
非ユダヤ人にとっては義務としてのコーシャ食ではないので、少しずつ、できることからから始めてみるとよいでしょう。
コーシャ食は自然食、オーガニック食、ベジタリアン食、ビーガン食などと親和性が高い部分もあります。これは、工業的な製造工程、原料や化学薬品はコーシャを満たすことが難しい場合もあったりするからです。身体に合う食事を探していらっしゃる方は一度試してみるのもよいかもしれません。
アメリカなどからの輸入食品にはコーシャ認証されたものがしばしばあります。また、ハバッドハウス・オブ・ジャパンのラビ・ビンヨミンらはコーシャジャパン株式会社として日本の食品のコーシャ認証を行っております。日本では以下のコーシャ品専門のオンラインショップでコーシャ食品をお買い求めいただけます。
さぁ、コーシャ食をはじめてみましょう。
KOSHER SHOP
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